★謂れ
治承(ちしょう)4年(1180年)鎌倉の戦いから逃れ、海で散り散りになった藤原師経(ふじわらもろつね)一族。袖ケ浦では浜小屋の衆人たちが浜で大火を焚いており、それを目印に流れ着いたと語り継がれている。
昔、袖ケ浦の浜は遠浅の海が続いていて、浜に住む人は夕暮れ時の闇に悪霊が迫る災いを感じ 、大潮の夕刻に火を焚き、笠やざるなど生活雑貨を頭にかぶり、音の出るものを打ち鳴らし沖から悪霊が迫ってくるのを防ごうとしました。
戊辰戦争(ぼしんせんそう)後は浜に住む者も絶えたと言われています。
地域文化として何とか残したいと思い、福岡県民俗無形文化財指定「大分(だいぶ)獅子舞」の社中に指導を仰ぎ、お囃子と舞の型が出来上がってきました。
★ばか面踊り教本作成
ばか面踊りは船橋市で有名ですが、鷺沼でも疫病退散、海の安全を祈って踊った郷土芸能です。
教本には、由来、お囃子の基本、踊りの基礎と応用の図や写真を入れました。
作成に当たっては、成田家流ばか面笑福おどり家元 成田家笑幸氏に監修いただきました。市内図書館に寄贈いたしました。
★太鼓手附譜作成
太鼓譜面は口伝と言って、ドン、コン、テケテケと言った言葉で残されています。
独特の間は表現しにくいのですが、口伝と合わせて、音符に書き換えました。その曲の歴史などにも触れています。
作成に当たり、市民参加型補助金事業のご支援をいただき、江戸囃子の五十嵐秀昭氏、組太鼓の作曲、打法指導の鈴木淳一氏
にお力添え頂きました。
きっかけは、太鼓曲演奏の合間に習志野の民話を紹介してはどうだろうかとの発案があり探しました。ところが「こまどめ谷」の悲恋物語しかありませんでした。そこで会員と保護者たちで地域の方たちに取材を行い創作民話集2冊を作成しました。市政60周年には2冊を合本して記念本として発刊いたしました。
2015年「和太鼓inならしの」では習志野の民話を題材に演奏いたしました。
2011年5月「習志野民話の会」を発足して、新しい組織で運営を行っています。
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